「んごろゆぅ」を育んでくれたレコードと小説

暗唱したり暗誦したりしたよ

70年代~80年代のフォーク(一応)とロック

私が小学生高学年の頃、歌声に惚れ込んだとの理由で、母が買い込んできたのは「井上陽水」のアルバムだった。

以降、アルバム3枚分、母と共に暗唱するほど歌い込んだ。

 

友人らと趣味は全く合わなかったが、ギラつく声色と曲調が印象深かった。

 

歌詞については、当時の自分にとって 意味不明・理解不能な言葉の並び方が多々あったが、

学校で習う文法とは ひと味違う魅力に触れる、良い機会になった。

 

今も折に触れ、この頃 覚えた「陽水」の唄を口ずさむことがある。

 

 

好き好んで音楽レコードやCDを買うこと自体、あまりない私だったが、

大学時代以降、バービーボーイズ、ハーレムスキャーレム、ラビットだけは、

自ら進んで買い求めた。

 

車中で音楽をかけるとすれば、友人がチョイスしてくれた洋楽か、このバンドの音源だった。

 

小 説

推理小説やSF、ノンフィクションなどは、そこそこ読んだが、

名だたる文豪の作品は、数えるほどしか読んでいない。

 

ちなみに、私の友人の中には太宰治から夏目漱石まで(この「○○から○○まで」という両端扱いの区切りは、その友人の弁)

全作品読破したツワモノがいた。

 

その友人の比喩表現は素晴らしく、「目から鱗が落ちる」とはこのことかと、何度も思わされた。

中身の濃い読書体験とは、こんなに言語表現力を高めるのだと感心しきりだったが、

私自身は、「乱視だから字ばっかりの書物はニガテ」と言い訳して、小説の読書量は 「さほど」のままだった。

 

さきの文豪作品読破の友人の言葉を反芻しては、(誰に言うともなく)文豪作品を読破した人を気取ってみたりした。

 

ただ、自分の人生観?世界観を大きく変えた一冊というものは、ある。

 

それは、フレドリック・ブラウンのSF小説、「発狂した宇宙」だ。

 

元々、生命の進化や宇宙の成り立ちなど、生物学や地学で習う内容が好きだったため、

宇宙観世界観人生観がセットになって、物語として自分の中にすっと収まったのだろう。

 

私を育ててくれたのは1-③